東洋医学で考える子宮筋腫の治し方
こちらのページでは
・手術を避けたい
・経過様子見で現状より大きくならないようにしたい
・月経痛に悩んでいる
とお悩みの方に、東洋医学・鍼灸治療で改善される訳をお話ししていきます。
下記動画は子宮筋腫が改善された方のインタビュー動画です。
今回は大きく分けてこの3つを、お話していきます。
①東洋医学が子宮筋腫に有効な理由
②子宮筋腫と肝の関係について
③今からできる処方箋
西洋医学における子宮筋腫の概念
「子宮の筋層に発生する良性の腫瘍」と定義されています。
婦人科領域の中でも発症頻度が高く、20代後半から40代の女性の4割に子宮筋腫があるともいわれています。筋腫の大きさや発生する位置はさまざまで、発現する症状も異なります。
原因は不明です。
治療法
・偽閉経療法
・子宮全摘出
・筋腫摘出
などがあります。
本来の自然摂理である月経を停めてホルモンをコントロールする偽閉経療法は、自然摂理に逆らった対処的措置に過ぎません。
何故ならホルモンは、私たちの生きていくうえで必要な中枢を担っているからです。
私たちの身体はホルモンの生成分泌により生理があり、妊娠が出来、子供を授かります。
ご飯を食べると自然に血糖値が上がり、調整してくれるのは体内に備わっているインスリンホルモンです。
外に浮遊している大気中の汚染物質等から身を守っているのはステロイドホルモンです。
アレルギーや免疫に作用しています。
ですので、自然に体内に生成分泌されているホルモンをコントロールするということは、自然に摂理に逆らった対象措置に過ぎません。
東洋医学ではそれをわかっている為、「子宮筋腫」は身体全体の何処に根本原因があるのか、全体を俯瞰して考えることから根本原因を突き止めることができます。
「火のないところに煙は立たぬ」という言葉があります。
火のないところに煙はたたないので、火の元である根本原因を理解し、それに対して治療することが有効であると考えます。
①東洋医学が子宮筋腫に有効な理由
東洋医学は2500年前もの歴史がある経験医学です。
現代のように医療機器が発展していなかった時代は、お医者さんは
・脈や腹
・舌の状態
・季節
・気候
など五感を使い、患者さんの今ある状態を把握していました。
ですので、東洋医学では現代の数値やデーターでは把握出来ない部分を診ることができます。
西洋医学との大きな違いの一つに【組織・器官は個別に機能するのでは無く全体は繋がっている】という考え方があります。
西洋医学はお医者さんに罹ろうとする時、様々な科に分かれます。
東洋医学では全体は繋がっていると考えることから、あらゆる疾患に対応出来ると言えます。
②子宮筋腫と肝の関係
下記の表で分かるように東洋医学では、あらゆる病(やまい)が五臓六腑(内臓)と関係していると考えます。
子宮筋腫の方は【肝】にに当てはまります。
子宮筋腫の方は
・頭痛
・生理の症状
・肩凝り腰痛などの筋肉の状態
・足の末端が冷える
・爪がもろい
などが派生して現れることが解ります。
東洋医学の肝とは
東洋医学では肝とは西洋医学の肝のこともいいますが、それだけではないです。
東洋医学で【肝】とは水色文字にある「疏泄作用」「造血作用」があります。
蔵血作用とは西洋医学でも肝臓は血液の貯蔵庫です。
その蓄えている血液を疏泄作用により全身へと巡らします。
肝は車でいうとモーターのように常に稼働し、全身に血液を送る重要な作用をしています。
子宮筋腫の筋腫とは、滞ったものが固まりとなっている状態です。
ですので肝の疏泄作用を高めることにより、血液が推動され滞っていた腫瘍が小さくなる、というわけです
そのようなことから、その他の派生して現れていた症状も改善されます。
鍼はどのようにして肝に作用するの?
こちらは1,000年程前に書かれた肝の経絡図です。
【経絡】とは全身には361穴のツボ(経穴)がありますが、ツボ(経穴)は頭の先からからつま先まであります。
ツボ(経穴)とツボ(経穴)は1本の線で繋がっており、その線を経絡といいます。
電車に例えると新宿ー新大久保ー高田馬場が山手線というように、中封ー蠡溝ー中都いうツボは肝の経絡で結ばれます。
この図からも肝の経絡は目や頭のてっぺんにまで達していることがわかります。
肝の経絡は肝を貫くことから、肝の経絡で治療をすると子宮筋腫に効果があるといえます。
今からできる処方箋
日々ご自宅で出来ることとしては、漢方の服用やお灸があります。
ここでは肝の経絡に効くツボをご紹介します。
鍼や灸では肝のソセツを良くする為に、肝の経絡上にある経穴(ツボ)を使い、体性ー内臓反射により肝に作用します。
体制ー内臓反射とは体表面の刺激により、内臓に起こる反射のことです。
ですが資格の無い方は鍼は使えませんので、自宅ではお灸(せんねん灸)や指圧よって体制ー内臓反射で肝のソセツを促します。
太衝は足の甲面「第一中足骨」と「第二中骨」の間にあります。足の親指と足の人差し指の間の骨と骨が交わるところが「太衝」です。動脈拍動部なので、「ドクン・ドクン」と拍動を感じます。指圧して少し痛みがあると思います。そこが太衝です。
最後に
「部分」を診る西洋医学と、「全体」を診る東洋医学の違い、解っていただけましたでしょうか
西洋医学も東洋医学も得意とする部分は両者が理解し、不得意とする部分は補い合って患者様の選択肢が広がれば本望です。
今回、東洋医学の有効性はごく一部のご紹介ですが、詳しく知りたい方は下記アニメーション動画をご覧下さい。