東洋医学で考える顎関節症の治し方についてお話していきます。
こちらのページでは
・様々な病院に罹ったが治らない
・検査しても異常がない
・繰り返し慢性的に起こる痛み
でお悩みの方に、東洋医学で改善される訳をお話していきたいと思います。
今回は大きく分けてこの3つを、お話ししていきます。
①東洋医学が顎関節症に有効な理由
②顎関節症と肝の関係について
③今から出来る処方箋
西洋医学における顎関節症の概念
顎関節症ってどんな病気?
顎関節症は顎の関節を構成する骨、筋肉、靭帯といった構造のバランスが様々な因子によってくずれることで生じると考える。
顎関節症の主な症状には
- 痛む場所は耳の前の顎関節や、片側の顔から頭までが痛い
- 頬やこめかみの筋肉に痛み
- こめかみや頭の横が痛む
- 頭痛
- 口をあけにくい(音がするなど)
西洋医学で顎関節症とは、構造的な問題だと捉えます。
治療法として
・内服薬
・マッサージ
・マウスピース
などがあります。
これらの治療法を試しても改善が見られない場合は東洋医学鍼灸治療が有効です。
「火のないところに煙は立たぬ」という言葉があります。

火のないところに煙はたたないので、火の元である根本原因を理解し、それに対して治療することが有効であると考えます。
①東洋医学が顎関節症に有効な理由
東洋医学は2500年前もの歴史がある経験医学です。
現代のように医療機器が発展していなかった時代は、お医者さんは
・脈や腹
・舌の状態
・季節
・気候
など五官を使い、患者さんの今ある状態を把握していました。

ですので東洋医学では現代の数値やデーターでは、把握出来ない部分を診ることができます。
西洋医学との大きな違いの一つに組織器官は個別に機能するのではなく、全体が一つの繋がりを持っていると考えます。

西洋医学はお医者さんに罹ろうとする時様々な科に分かれます。

東洋医学では全体は繋がっていると考えることから、あらゆる疾患に対応出来ると言えます。
②顎関節症と肝の関係について

この表で分かるように東洋医学ではあらゆる病が五臓六腑と関係していると考えます。
東洋医学では顎関節を支える筋肉を柔軟で良質な筋肉にしてあげることで、痛みを改善していきます。
筋肉と肝は密接に関係していると東洋医学では解っています。

東洋医学では「肝」とは肝臓のこともいいますが、それだけではないです。
肝は「疏泄」という機能があり、車のエンジンでいうとモーターのような働きをしています。
車にガソリンが入っていても、モーターが回っていないと車は動かないですよね。
この疏泄の作用で血が全身に巡っていき、脳が滋養され、手足の抹消血管へと行き渡るのが良好な状態です。
筋肉が凝り固まっていると血(ケツ)がうっ血しているような滞りが見られることが多くあります。

東洋医学鍼灸治療では「刺絡」といい、悪い血を出す手法があります。
現在の医療機器が発展していなかった時代から病(やまい)があるとそこら辺の石などで、皮膚を破り出血させました。そうするとどんな痛みも改善していきました。
ここでいう痛みとは、限局している痛みのことを指します。大きくて500円玉1枚分くらいの大きさに対して刺絡が有効だということです。
血を出すというと驚かれる患者様が多いですが、糖尿病の方が自分で血糖値を計るのに使用している専用の器具を使って行っていきますので、安全に痛みもほとんど無く行うことが出来ます。
血は新しい血液がどんどん産生されえていきます。酸化した悪い血は体外から出すことが重要です。そのような悪い血が痛みの原因になっていると、東洋医学では解っています。

鍼はどのようにして肝に効くの?

こちらは1,000年程前に書かれた肝の経絡図です。
経絡とは、全身には361穴のツボがありますが、ツボは頭の先からからつま先まであります。
ツボ(経穴)とツボ(経穴)は1本の線で繋がっており、その線を経絡といいます。
電車に例えると新宿ー新大久保ー高田馬場が山手線というように、中封ー蠡溝ー中都いうツボは肝の経絡で結ばれます。
この図からも肝の経絡は目や頭のてっぺんにまで達していることがわかります。
肝の経絡は肝を貫くことから、肝の経絡で治療をすると頭痛に効果があるといえます。
③今からできる処方箋
日々ご自宅で出来ることとしては、漢方の服用やお灸があります。
ここでは肝の経絡に効くツボをご紹介します。
鍼や灸では肝のソセツを良くする為に、肝の経絡上にある経穴(ツボ)を使い、体性ー内臓反射により肝に作用します。

体制ー内臓反射とは体表面の刺激により、内臓に起こる反射のことです。
ですが資格の無い方は鍼は使えませんので、自宅ではお灸(せんねん灸)や指圧よって体制ー内臓反射で肝のソセツを促します。

「太衝」というツボをご紹介します。
太衝は足の甲面「第一中足骨」と「第二中骨」の間にあります。
足の親指と足の人差し指の間の骨と骨が交わるところが「太衝」です。
動脈拍動部なので、「ドクン・ドクン」と拍動を感じます。
指圧して少し痛みがあると思います。そこが太衝です。
最後に
慢性的に起こる顎関節の症状は日常に支障をきたし、お辛いですよね。
「部分」を診る西洋医学と、「全体」を診る東洋医学の違い、解っていただけましたでしょうか
西洋医学も東洋医学も得意とする部分は両者が理解し、不得意とする部分は補い合って患者様の選択肢が広がれば本望です。
今回、東洋医学の有効性はごく一部のご紹介ですが、詳しく知りたい方は下記アニメーション動画をご覧下さい。